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郷土の山032(観音山)

2021.05.03

■場所:観音山/福岡県京都郡みやこ町勝山黒田、池田、行橋市入覚
■中腹に胸の病に御利益がある、胸の観音、早苗姫が祀られている観音信仰の歴史ある山であり、山の形は、おわんを伏せたような丸い美しいシルエット。
山岳信仰にゆかりある山でもあり、等覚寺の山伏修行ルートの一部、鹿ヶ峰とも。標高は232メートル。

■地質は、かこう岩(平尾花こう閃緑岩)。約一億年前、中生代白亜紀後期頃、地下深くで溶岩がゆっくり固まった岩盤が、地上に隆起し、風化浸食された山。

■花こう岩が風化してゆく過程で、岩の割れ目が、広がり、角がとれ、丸みをおびた岩へ。岩場に隙間ができて、沢山の岩が形成され、たくさん積み重なった岩場、地質学でいう「岩海」が見られる貴重な山。

岩海の一部、「胸の観音」が祀られた巨石、そして、奥の院の巨石も目をひく存在。

■また、山麓に、国内有数ともいわれる数百基の古墳群が分布。中でも、綾塚古墳、橘塚古墳など、巨石を積んだ横穴式石室がみどころ。

■近年、新たな視点の説を記載した文献が出てきており、豊前国古代史を見直すきっかけ、謎ときの貴重な資料が、観音山周辺にありそうな状況となっている。

■近年の参考文献の一例、片岡宏二「古代京都平野の点と線豊前国京都郡・仲津郡の都市計画について」『美夜古文化No.35』美夜古郷土史学校2020年発行(53~60p)

■山からの景色は、東から南の景観がすぐれています。

■山あて景観は、東九州道の豊津インター横、古代官道ルートと甲塚方墳と観音山山頂を延長し、見通している可能性があります。

■例えば、みやこ町のハザードマップ(縮尺10000分の1)などお手元にありましたら、観音山山頂と甲塚方墳と古代官道ルート(甲塚方墳より南東方向ライン)を結んでみて、また、障子ヶ岳山頂と甲塚方墳と古代官道ルート(甲塚方墳より西側の東西方向ライン)を結んでみて、確認したりすると、点と線がつながって、みやこ町あたりの古代道路ルート測量基準は、山や古墳だったんやかあ、と、古代の土木測量技術「山あて」に関心が出てくるかも。
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