福岡県北東部に位置する京築地域。豊かな自然に恵まれた里では、古くから谷筋ごと集落ごとに「神楽」が継承されています。
古来、人々は折に触れ神様をお迎えし、その言葉を聞くことで様々な厄難から逃れ暮らしの安寧をもたらそうとしました。その言葉を「託宣(たくせん)」、その場を「神座(かむくら)」といい、「神楽」の語源とも言われています。
京築地域は、国内屈指の「神楽の里」。今も30もの神楽団体が活動しており、地域の人々によって大切に守られ、継承されています。
京築地域を中心とした旧豊前国の神楽は、「豊前神楽」として国の重要無形民俗文化財に指定されており、28団体が指定団体として活動しています。