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京築珍百景№8「天狗岩」

2019年12月10日

◼天狗岩(てんぐいわ)

◼場所:平尾台の東側の尾根上(福岡県京都郡苅田町、北九州市小倉南区の境)

◼約3億5千万年の歴史があるという「平尾台」。

大きくみると、3種類の岩石が混じりあってできた台地。

①石灰岩(地質時代では、古生代[約3億5千万年前頃]、赤道付近の海底に生息していた生物「珊瑚礁」などが由来する白い岩石。つめがのびるくらいのゆっくりとしたはやさで、約1億年かけて移動してきたそうな。例、セメントの原材料の一部)

②周防変成岩(中生代三畳紀頃[約2億2千万年前頃]、かつてのアジア大陸の端付近、プレート境あたりの泥や岩石が圧縮された、しましまの岩石。身近な例として、日本名石「千仏石」、民家の庭石、駅前や役場前などの庭石など。)

③かこう岩(中生代白亜紀後期頃[約1億年前頃]、地下深くの溶岩がゆっくり固まった岩石が由来。

灰白色の岩石です。ご飯に、ごま塩をふったみたいな、黒い粒[雲母]が点在する岩石。白い長石や石英、雲母から構成される。風化すると、ざらざらした、マサ土になってゆく。身近な例、神社・仏閣・城郭の石材[鳥居、灯籠、石垣などなど])

◼地球の活動によって、数億年の時間をかけて、隆起、風化、浸食され、大自然の力が産み出した、巨大な天然のオブジェ「天狗岩」。

◼英彦山六峰のひとつ「普智山等覚寺」。

平尾台周辺をめぐる、山伏さんの修行ルート沿いにある、山岳信仰に由来する名前がつけられた巨石。周防変成岩と半かこう岩(アプライト岩脈)からなる岩。

◼天狗岩の上の部分は、地質時代では、中生代はじめ頃(今から約2億2000万年前頃)、かつてのアジア大陸端部のプレート境で、泥などが圧縮されて形成された岩石「周防変成岩」(しましまの片理構造の岩石「片岩」)

◼巨石「天狗岩」の下あたりには、アプライト岩脈(半かこう岩)が接しています。中生代白亜紀後期頃(今から約1億年前頃)、地下深くの溶岩が貫入して、固まった岩脈。

◼間近で「天狗岩」をみると、周辺景観とあわせ、豊前地域の地学・歴史・地理・民俗学など、学ぶきっかけになるかも。

◼写真1(天狗岩近景。突出したかたちの巨石※背景の山並は、苅田町の「高城山」など)、

◼写真2(天狗岩の標高は、436メートル)、

◼写真3(南側尾根上からみた天狗岩近景※写真左側の背景の山並は、平尾台の大平山〔おおへらやま〕。石灰岩地帯。)、

◼写真4(北側尾根上からみた天狗岩※背景は行橋市西部の椿市地域~みやこ町北部~香春町方面)

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