記事詳細 Details of report

祭り探訪「生立八幡宮神幸祭」(令和元年〔2019〕5月)

2019年05月14日

■伝承地:福岡県京都郡みやこ町犀川生立(おいたつ)、大村周辺

■日程:令和元年(2019)5月10日(金)、11日(土)、12日(日)※例年、5月第2土日頃

■新元号「令和」はじめの生立八幡神社の神幸祭。三基の御輿渡御、高さ約20メートル、重さ約3.5トンの大規模な八基の山笠(幟山)が巡行する五穀豊穣などを祈願する祭り。福岡県指定無形民俗文化財。参加した際に観た、山笠などの祭礼行事風景。

今年2019年5月1日からの新元号「令和」にちなんで、生立橋南側の今川沿いで「令和」の文字をかたどった、青色のあかりや竹灯籠などが灯されていました。

■ちなみに、生立八幡神社の木造僧形八幡神坐像は、奈良時代前期頃の豊前国の国司だった宇努首男人(うののおびとをひと)にゆかりがあるという伝承があります。(なお、のちの時代、室町時代に新たに奉納)

新元号「令和」のもととなった『万葉集』。

奈良時代、730年、梅花の宴で詠まれた「梅花の歌」の序文をつくったとされる大伴旅人や山上憶良と同時代の人物、豊前守(国司)・宇努首男人。

梅花の歌が詠まれた少し前、728年頃に、大伴旅人や小野老や宇努首男人らが詠んだ歌では、香椎宮ちかくの香椎潟を詠んでいます。どんな内容の歌なのかは、『万葉集』や香椎宮頓宮や豊前国府跡の万葉句碑をぜひ。

豊前国の長官だった宇努首男人の歌は、「隼人の乱」鎮圧(720年)など九州で国家的な役目に携わり一区切りを経て、国司の任期を終え、退任をむかえ、畿内へ帰ることを香椎辺りで詠んだのかなと想わせる内容の歌となっています。

■国司が勤めた豊前国府跡(福原長者原遺跡や豊前国府跡)のある地域「豊前国仲津郡」に鎮座する生立八幡神社。

古代、いちはやく神仏習合した宇佐八幡宮とゆかりのある古代豊前国仲津郡域は、豊前国府がおかれた郡。その仲津郡域の古社「生立八幡神社」は、応神天皇や神功皇后が御祭神。
奈良時代、723年創建と伝わり、現在地には、平安時代、1067年に移転したものとされます。

■消費税率3%が導入された1989年(平成元年)から、約30年を経て、今の消費税率8%から10%という消費税増税導入を10月にひかえた2019年。

京築地域の古代遺跡や宇佐八幡や太宰府市周辺の古代官道ルートや、香椎宮、香椎宮頓宮、大宰府政庁跡などをつないで、「『万葉集』ゆかりの地域」を探訪し、約1300年前は、収穫の3%の米を納める義務があった「古代律令時代の庶民のくらし」をはじめとして、古代の役人である「国司」や大宰府の長官「大宰師」たちの、いにしえの「古代律令時代の国家的任務」をしのんで、温故知新な発想で、地域史から歴史を見直すのも一案かと。

この記事に拍手!

365pt

他の投稿記事
ペンネーム
ひろにい
他の投稿記事

京築珍百景№8「天狗岩」

福岡京築・農産物の風景(みやこ町産業祭の品評会展示会場)

福岡京築・農産物の風景(無花果〔いちじく〕/福岡県産の品種・とよみつひめ)