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神楽のある風景(その9)

2014年12月08日

12月6日、三毛門神楽の湯立奉納を観る。
思えば奇妙な縁だが、地元でもないのに3年続けてここにおじゃまさせていただいている。
今夜も老若男女でたいへんな盛況だ。
これまでにない厳寒の中、粛々と祭事が進んでいく。
前鬼、中鬼、後鬼・・・三人舞、刀祓、手草、そして火渡り。
「こんどの湯立は〇〇さんが上げたち」「うちらにゃ、当分こんなん上げいださんけぇ」
勝手連が息を白くしながらささやく声が聞こえる。
あるいは、100年前も同じような会話があったのだろうか。
修験道の影響を色濃く残すと言われる湯立神楽は、里の人々に修行の「験(しるし)」を見せる”聖なるショー”だ。
多分、ここに集う人々は、湯立を楽しむという以上に、何か郊験というか、ありがたいものを頂く気持ちで、この寒空の下、約2時間の祭りの成り行きを見守っているのだろう。
夜空に天高くそびえる湯鉾の上には、100年前と変わらぬ月が出ていた。

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