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宇都宮氏の歴史展 好評開催中!

2014年08月06日

◎企画展『最後の中世武士団 宇都宮氏の歴史展』 好評開催中!!


船迫窯跡公園では、黒田官兵衛最大の宿敵“宇都宮鎮房”その豊前宇都宮氏が残した足跡を様々な資料から探る展示を行っています。
展示目録では26品目あるが期間中、一部展示替えになることもあります。
なお、宇都宮氏研究の第一人者「則松弘明」先生が期間中、月10日程度常駐し、観覧者の希望に応じて展示解説を行っています。
則松氏の在館日については船迫窯跡公園までお問合せください

@今回は2種類の「城井谷絵図」をみました。
1つは150㎝×90㎝と大きい。江戸時代に作成されたもので原本は福岡県立図書館にある。
この絵図は黒田氏と宇都宮鎮房の城井谷での合戦の旧跡を描いたもので、元禄年間に書写したと考えられています。宇都宮氏滅亡後約100年、福岡藩主黒田長重は家譜編纂を儒学者の貝原益軒に命じ、益軒は公式の視察旅行として豊前豊後の史跡調査を行いました。その時の見聞録が『豊国紀行』で、益軒はこの時藩の絵師衣笠半助に描かせました。益軒は元禄7年(1694)4月6日に節丸(みやこ町)から松丸に入り、寒田を視察し、その日は椎田で宿をとっています。絵図には城井ノ上城址や屋敷跡、城井軍と黒田・毛利軍との「峰合戦」の跡などが描かれています。
作者や添え書きそれに花押(奥書)がないがプロの描画である。
城井ノ上城址および大平城址付近を表示した。
(左画像)
2つ目は文政7年(1824)に模写したもののようで則松弘明さんが所蔵していたが築上町に寄贈された。こちらは奥書も模写されています。
(中央画像)

@城井鎭房書状
 右画像の書状は宇都宮鎮房の数少ない発給文書のひとつで、みやこ町伊良原の旧家臣の進家に伝来した古文書です。
これは影写本*(えいしゃぼん)とされているが複数の書状を頒布したのであろうか。
※トレーシングペーパーみたいな薄い紙を上において書き写した。

 黒田方に包囲され、冬に向かい展望なき切迫した状況下の11月27日に鎮房が家臣に宛てた書状がこの資料です。
 内容は、「(黒田勢の城谷攻めに備えて)家臣たちには足弱(非戦闘員のこと・女や子供や老人)ともども寒田に立て籠もり堪忍するよう申付けたのに、未だに籠城していないではないか。堪忍は明年にまで及ぶことは申すまでもない。内意(家臣全体の意志)であるので、今月中に寒田に籠城しなければ私(鎮房)への反逆である。この書状を遣わすのでよく承知するように。」
 黒田勢の城井谷攻めに対して鎮房のあせりと切迫感がひしひしと伝わります。
※則松弘明氏・木村達美氏の訳を参照しました。

城井ノ上城跡にレポートしたようにここは長期の籠城には適さないと思いました。

【会期】12月26日(金)まで。9 時~17 時(入館は 16 時 30 分まで)※月曜日休館。
【入場】無料です。
【会場】船迫窯跡公園体験学習館

【お申込み・お問い合わせは】
船迫窯跡公園 0930-52-3771 (月曜日休館)

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