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駈仙(みさき)面の写し

2018年12月19日

先日、三原先生より制作中の駈仙の本面の写し、彫刻を終えた2面を拝見させて頂きました。
繊細な彫刻美と何日もかけずにあっという間に彫り上げる職人技に驚きます。

制作の様子の一部をご紹介させて頂きます(^-^)

駈仙の本面を細部まで採寸され、型紙におこし、桐の角材に彫刻がされて行きます。
神楽面と能面は彫る側も違い、神楽面は木表から、能面は主に木裏から彫るそうです。
神楽と能どちらもお面を使用しますが、目的の違いが関係し、素材のこともありますが作り方が全然違うことを知りました。

二面彫刻がされ、重さの誤差は僅か3gとまさに神業です。
なめらかな彫り跡、やすりやサンドペーパーなどは使わないというから驚きです。
とにかく早く彫らなければいけないと、木の魂が宿っているうちにと先生はいいます。

能面の世界では、1ミリでも形をかえてはならい小さな傷まで写しとるような正確さが求められますが、
神楽面ですので新調面に面白味がなくなるのではと、あえて微妙に表情を変えてくださっています。
どちらかが採用ということになります。

2つのお面と本面、全く同じに見えますが、よく見ると違います。
1つは優しさを感じる表情
もう一つは厳しさを感じる表情が表現されています。
ぜひ皆様も見比べてみてください(^-^)

講員がどちらかを選ぶ際、皆すぐにこっちだと意見が一致しており、作者の三原先生と同じ意見で厳しい表情の方を選ばせて頂きました。

皆様はどちらが優しい表情、厳しい表情が表現されていると思いますか?(^-^)

これから次の彩色工程の前に2〜3ヶ月乾燥期間を置くそうです。
完成が楽しみですね(^-^)


能面作家の三原 肇晃先生とご縁があって岩屋神楽のお面の写しを制作して頂いています。
本当にご縁に感謝しています。

三原先生は北九州市にお住まいで、能面打ちのお教室をされています。
作品はこれまで数々の美術展で受賞されていますが、先日行われた「平成30年度現代能面美術展 」で特選を受賞され、そのお面はシテ方宝生流能楽師の渡辺茂人さんに選ばれ、舞台で使用されています。
お面の制作だけでなく、無知な自分に
神楽と能、それぞれのお面の違いや制作の工程、歴史など、詳しく教えてくださり、本当にたくさんのことを学ばせて頂いています。
継承することは難しいですが、三原先生からは技術的なことを伝承してほしいと、
恐れ多いですが、この場を借りて少しでも皆様にお伝えできればと思いますので、これから制作の様子もご覧頂けたら幸いです。(^-^)

メイン画像 制作中の駈仙面

サブ画像1 制作の様子
サブ画像2 制作の様子
サブ画像3 三原先生の能面

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岩屋神楽講(国指定重要無形民俗文化財)
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