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福岡京築の農業(いちからはじめる家庭菜園〔秋野菜編〕)

2018年09月26日

■英彦山山系や平尾台などの山々が三方に連なり、多くの河川が流域を潤し東の瀬戸内海に注ぎこみ、肥沃な土壌で、自然豊かな土地、東九州・豊の国・京築地域。

飛鳥時代、七世紀末頃、豊前・豊後に分けられる前からの地名「豊国」。八世紀はじめ頃、奈良時代に作られた『豊後国風土記』に地名の由来記事がみられます。仲津郡中臣村に飛来した白鳥が餅となり、さらにはその餅が、たくさんの芋(里芋)へと三変化したという、実り豊かな土地、農業にちなむ農産物関連地名説話がルーツ。

■地域の生涯学習講座で、豊国地名説話ゆかりの地にある農業高校を会場に、初心者向けの野菜づくりを学ぶ機会を得ました。

福岡県立行橋高校の先生と農業技術科の生徒の皆さんから、プランターやセルトレイを使った、「プランターでできる秋野菜づくり」の基礎を学びました。笑いをおりまぜながらのわかりやすい作業技術指導、どうもありがとうございました。

以下は、野菜づくり講座内容の覚え書き。

■土づくり
○プランターを畑と考えてみる。
○大切なのは野菜は土から出来るということ。
○肥料の三大要素
N(窒素)、P(リン)、K(カリウム)
※肥料に含まれる成分で特に大事なもの
○土づくりで、混ぜてプランターに入れるもの(赤玉土、腐葉土、バーミキュライト〔水はけや通気性や保肥性などをよくする〕、苦土石灰少量〔たくさんいれすぎないこと。石灰と肥料は普通は同時に与えない。石灰と肥料を入れるタイミングは一週間くらいはずらす〕、化成肥料少量〔例:「福岡やさい」〕)
○石灰は何のために入れるのか?土壌のpHを上げるために入れる。
○日本の土は火山灰土に由来するものが多い。石灰をまいて酸度を調整する。
○多くの野菜は、pH5.5~6.5の弱酸性土壌でよく育つ。
○土壌酸度(pH):水素イオン濃度。土の酸度のこと。pHの数値は7.0が中性で、それより小さい数値は酸性。それより大きい数値はアルカリ性であることを示す。肥料の効き方で大事なもの。日本は雨が多い地域なので、養分が流されて、土壌が酸性にかたむきやすい。
○土の配合例(葉物野菜の土の配合例):赤玉土9.1㍑、腐葉土2.6㍑、バーミキュライト1.3㍑

■野菜の紹介(今回種をまく野菜)
○「フダンソウ」
和名は不断草。スイスチャード。ブライトライト。ヒユ科(旧アカザ科)
○葉物野菜。ホウレンソウの仲間。カラフルな野菜。ホウレンソウに似た味わい。ビタミン・ミネラルが豊富。
血液の流れをよくする。老化を防ぐ。髪の健康維持。
生活習慣病にいいなど、健康づくりなどに効果が期待される野菜。

■野菜の種まき(作業工程)
○①セルトレイに土をつめる、②種の2~3倍の深さ、指の腹で穴を開ける(深すぎず、浅すぎず)、③
種をまいて土をかぶせる(覆土)、④水を与える(かん水)

■今後の定植・管理
○セルトレイの下から根が少し見える頃、プランターへ定植可能。根を傷つけないように植える。
○株間は15~20㎝。プランターに植えるスペースは、3~4株が限度。
○植えてから一週間はしっかりと根が張るように表面を乾かさないように水を与える。一週間が経過したら、フダンソウは乾燥に強いので、表面が乾いたら水を与えるようにする。

○株は大きくなると30㎝くらいのサイズになる。
○小株どりの場合は、株が15㎝になった頃、根本からはさみで収穫。
○大株にして外葉を摘み取る場合は、30㎝になった頃、外葉から順番にはさみで収穫。

○栽培上の注意点:水の量に注意(日当たりが悪く水やりが多すぎると病気が発生する場合あり)、雑草の近くにプランターを置くと虫の被害にあうことがあるので注意。

■生徒たちが選んだおすすめレシピ:スイスチャードと鶏むねのナムル、スイスチャードのマカロニサラダ、あっさりポン酢炒め、おひたし、スイスチャード(フダン草)と豚肉の炒め物、カラフルスイスチャードで♪チコリボード、豚肉とスイスチャードの和風パスタ、スイスチャードのおにぎり白だし風味

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