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神楽のある風景(その4)

2013年10月13日

10月9日、築上町・小原正八幡宮で小原神楽講の奉納を見学する機会を得る。

小原神楽を見ていると、何故か“正しい神楽”というものを考えてしまう。
戦中戦後にわたって途絶えることなく受け継がれてきた歴史ゆえか、
成人・子供の別なく同じ稽古をするという一種の厳格さゆえか。
多分、神楽の継承ということへの真剣さが見る(聴く)者に伝わってくるのだろう。
自ら「決して派手ではない」と紹介する中には、
多分“本来のあり方”のあくなき追求への矜持が込められている。

もちろん、集まってきたのは、神楽を楽しみに来ている老幼男女である。
御先は観客にいたずらするし、盆神楽で跳躍と回転が決まれば、みんな拍手喝采だ。
お菓子が振る舞われる場面もある。
緩急を付けながら、それでも全体としては粛々と神楽が奉納されていくのが心地よい。
ほとんど乱れることのないお囃子の調子に乗って、舞手と見る人々とが一体になっていく。

奉納は最初の「くままき」から始まって「小神楽」「花神楽」「地割」、
そして「御先」「盆」「綱御先」と進み、「岩戸」が開いて終わった。
舞場を掃き清めた後は、その場に机を並べて直会(なおらい)である。
「人が舞うのを見ながら舞うのは良うねえ、舞いを見ずに太鼓の音だけで舞うんじゃ」
「(御先の)〆切りだけやなしに、二の切り、三の切りも早う復活させにゃ」
・・こんな話題で一杯入れながら、秋祭りの夜は“正しく”更けていくのだった。

メーン写真:「盆」。小原の舞は跳躍の美しさが真骨頂(個人的見解です)。
サブ左:「地割」。舞手は子どもたちが務める。
サブ中央:神楽の最後となる「岩戸開き」の場面。
サブ右:奉納後、一同整然と直会の準備にかかる。

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